IFDA 国際家具デザインコンペティション旭川2005
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IFDA2005 入選入賞作品
本審査
今回で第6回目を迎える「国際家具デザインコンペティション」には、世界43ヶ国・地域から909点の作品応募がありました。審査委員の喜多俊之氏、川上元美氏、渋谷邦男氏、ハンス・サンドゲーン・ヤコブセン氏(デンマーク)、グニラ・アラード氏(スウェーデン)、ユン・ヨハン氏(韓国)らによる厳正な審査の結果、入賞作品10点と入選作品20点が選定されました。
本審査風景01
本審査風景02

審査講評 喜多俊之
第6回を迎えた国際家具デザインコンペティションは、43ヶ国・地域909点もの作品が世界中から寄せられた。インターネットとコンピューターによる3Dレンダリングでの応募が増えたのも、今回のコンペの特徴の一つとなった。全体としては、合板を使った作品が多くみられ、木の持つ風合いや伝統的な技の伝承など、木材そのものを使った作品が少なかったことは、少々物足りない感があった。
入賞作品10点それぞれが、内容の高いオリジナリティのある作品として選定され、世界コンペティションの貫禄を示した。
まず、ゴールドリーフ賞のSORAHEは、構造と組み立て方、その美しさなど、オリジナリティに富んだ作品で、審査委員全員の推薦となった。シルバーリーフ賞には、2点の照明器具が選定される結果となった。
クラフトマンシップとテクノロジーの融合による作品KINA LIGHTは、新しい発想が注目された。もう一方の作品BESIDEは、テーブルと照明の組み合わせで、回転することによって全体のシェイプが生かされ、木の質感と光の組み合わせが空間をも変化させるといったアイデアで、高い評価を得た。また、ブロンズリーフ賞のKNIT CHAIRは、伝統的な発想と木工家具の未来への可能性が評価された。
今回は数多くの入選作品の中から、審査委員の提案により、2点の特別賞が加わったのも特筆すべきことである。BUNNY CHAIRは、一枚の合板を生かして、スタッキングチェアとしてまとめられたものである。その他合計10点の入賞作品と入選作品は地元旭川の家具産業、そして世界の木工家具の未来に大きく貢献するものとして評価された。惜しくも選外になった作品の中にも、多くの優秀な作品があったことも報告しておきたい。
入賞、入選作品を中心に、今後、実用化に向けて地元旭川の企業と話し合いが合われ、世界に発信してゆくことになる。回を重ね、大きく育ったこのコンペティションから、私達の日常の生活に夢と潤いを与えてくれる作品が多く誕生することを期待したい。

川上元美
第6回を迎えたこの旭川の国際家具コンペは、名実ともに世界から注目を集める催しに成長し、韓国を始め、アジア、オセアニア方面からも、優れた作品の応募を見るようになった。
今回も木のソリッド材よりも、プライウッドを多用したものが多く、計らずも、入賞作品が全てこの種のものになった。
ソリッド材の加工を主体とする旭川には、少々皮肉な傾向であるが、時代の空気と言えようか、軽やかに、又、イメージとしての省資源性や、造形の新しい可能性が、この技術に内包されていることを物語っているようだ。一方で、ソリッド材の心を揺るがせるような作品をも希求するのだが。過去積年の応募作品も含めて、プライウッドの魅力に溢れる作品が宝の山と有るように見受けられる。この技術を先鋭化して、積極的に産業化させることが、旭川に託されたもう一方の命題にも見えてくる。この技術の先端では、既に3次曲面の成形が多く見受けられるような時代である。
ゴールドリーフ賞のソラヘ(SORAHE)は、骨格として見る棚の構成はよく有るものではあるが、薄く、下方から上方へ、実にバランスよく細身にした造形は華奢さを補っても余り有る心地よい安定感を醸し出している。そして、「ベルクロ」で各パーツを組み立てる手法は新鮮である。
シルバーリーフ賞のキナ・ライト、そしてビサイドに於いても、従来の家具作りの概念とは異なった、仕口や、組み立ての工法を見る事ができる。
作品はそれぞれ、レベルの拮抗した内容であり、入賞を逸した作品の中にも、少し手が入るだけで、優れた日常使いの家具に成長可能な作品もあり、今後のリレーションに期待したい。又、家具のフィールドが生活用品へと広がりを見せてきたことが、前回にも増して特徴的なことであった。

渋谷邦男
使いやすさ、美しい形、技術面の積極性、時代感覚など今日要求されるものが、ひとつの家具デザインにどのように盛り込まれるのか。毎回このコンペティションへの期待は極めて大きい。
特に、これほどまでに木という自然素材にさまざまにチャレンジが見られるコンペティションは他にあるだろうか。
木材資源の有効利用がハードに関する大きな課題なら、圧倒的に無機質な素材が増加の一途をたどる生活環境にいかに潤いをもたらすかは、もう一方のソフトの大きな課題である。入賞、入選したデザインに、この両方への見事な回答を見ることができる。
また、回を重ねるとともに、強いインパクトをもちながら、その実現への筋道が示されているバランスのとれた作品が多く見られるのもこのコンペティションの特徴になった。
今回は、家具のバリエーションにも注目したい。照明器具やコートハンガーなどの優れた作品は、箱ものから脚ものへと成長してきた北の地の産業を、トータルインテリアの産業へと飛躍させる、大変な力を秘めている。商品化を期待したい。

ハンス・サンドゲーン・ヤコブセン
第6回目は非常によく準備・運営された、好評なコンペティションになると思います。
今やIFDAは世界中の家具業界で知られる存在となりました。
旭川の家具製造業者にとっては、このコンペは、ユニークな製造方法発展の機会にもなります。3年毎に開催されるこのコンペでは、じかに木製家具のデザインについて新しいトレンドが提示されています。実際に製造するのが難しく、挑戦という言葉に値するデザインもありました。デザイナーとのコミニュケーションや協力は、我々が最初に考えていた以上に全く別の成果を導くこともあります。デザイナーとのチームワークはとても重要で、デザイン創造の過程で、予想できない素晴らしい何かが起こることがあります。また若いデザイナーにとっては、製造業者と直接、仕事することで成長する機会が持てるはずです。是非、チャレンジしてほしいと思います。今年は、製品にとって重要な部分を占める素材や合板の面で、よく選択・洗練されていましたし、多くの興味深い成型方法、折りたたみ方式、リベット使用やテープなどを使用した接着方法が多く見られました。このことは、これからの木製品の製造において新しい方法への向上につながると想像できます。是非この機会を捉えてください。
幸運を祈ります。

グニラ・アラード
第6回国際家具デザインコンペティションの受賞作品は大変印象的で、プロフェッショナルなものです。それらはすべて木の素材を使った新しくエキサイティングな手法を提示しています。受賞作品は、木と合板を使った革新的なデザインで、軽くて、薄く、そしてエレガントに表現されています。私は審査委員として参加できたことを光栄に思うと同時に、コンペティションを運営している組織が審査を心地よく、活気のあるものにしてくれたことに感謝の意を表したいと思います。受賞者とコンペティションに参加していただいたすべての方々に対して心から祝辞を申し上げます。私は皆様がこれからも最善を尽くし、家具デザインの品質を更に向上し続けることを願っています。

ユン・ヨハン
最初に、この度審査委員の一員として参加させていただいたことに感謝いたします。大変光栄に思います。そして受賞者の方々と入選者の方々に心よりお祝い申し上げると同時に、結果にかかわらず、情熱と勇気をもって参加された全ての応募者に敬意を払い賛辞をお送りします。
私は素材や製造の技術に違いこそあれ、木製家具は基本的に実用的で美しくあるべきと考えております。そのような家具製作への取り組みをとおして、私達は真に生活の意味や価値に恵まれ、更に、美しい環境を整えることで私達の生活の質も向上することでしょう。
今回で6回目を迎えるフェアを祝福し、量と質の両面において繁栄し続け、好評な国際的コンペティションとして、益々世界中の家具デザイナーにとって喜びに満ちた祭典となるよう願っております。



予備審査
1月27日〜28日から2日間にわたり予備審査を開催しました。
今回のコンペティションでは世界42か国・地域から909点の応募があり、日本から喜多俊之氏、川上元美氏、渋谷邦男氏、デンマークからハンス・サンドゲーン・ヤコブセン氏、スウェーデンからグニラ・アラード氏、韓国からユン・ヨハン氏にお越しいただいて、厳選なる審査の結果、入選候補作品36点を選出いたしました。
今回選ばれた作品は、実物を試作して5月に本審査を開催します。
予備審査風景01
予備審査風景02





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