
- シェーズロングやベンチなどへ展開してもいいだろう。(川上)
- 置かれる空間を想像させ、生活に溶け込むことまで含めてデザインされている。彫刻的で、空間を演出するオブジェとなり得る味がある。アジアの工芸的でもあり、人間味がある。(深澤)

竹を使用したスツールです。竹は、昔からさまざまな生活道具の材料として使われていましたが、プラスチックの登場により現代ではほとんど利用されなくなり、人の手の入らなくなった竹林が繁殖して有用な里山の荒廃の原因ともなっています。成長力が強い竹は4〜5年で成木となるため、短期間で再生可能な木質系材料です。
今回の提案は、竹を一つの型で成型した部材を篭目編みで座面とし、竹の集成材で組まれたシンプルな脚フレームに差し込むことで構成されます。この座面の部材は、全て同じかたちをしており、「竹籠」のように組み上げることが出来、竹の特性である弾性や曲げ強さを生かしたクッション性のある座面となります。座面を編込むことで視覚的も軽快なスツールです。

榎本 文夫
Fumio Enomoto
日本
1957年生まれ | |
1979年 | 東京造形大学造形学部デザイン学科卒業 |
1979年 | 東京造形大学多木浩二教授に師事し研究生 |
1980年 | 株式会社クラマタデザイン事務所勤務(86年まで) |
1986年 | 榎本文夫アトリエ 設立 |
2002年 | 駒沢女子大学人文学部空間造形学科 教授(現職) |
受賞歴 |
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2006年 | 第5回 暮らしの中の木の椅子展(主催:朝日新聞社)入選 |
2008年 | IFDA2008(主催:国際家具デザインフェア旭川開催委員会)ブロンズリーフ賞 |
2009年 | eco japan cup 2009(主催:環境省、総務省、他) カルチャー部門 エコデザイン準グランプリ |
2010年 | 学校教室用家具デザインコンクール (主催:日本インテリア学会)優秀賞 |
2010年 | eco japan cup 2010(主催:環境省、総務省、他) カルチャー部門 エコデザイン準グランプリ |